2026.7.14更新
チワワのアンダーショット(受け口)は問題?健康への影響・お迎え判断のポイントを解説

「気になっているチワワの説明にアンダーショットと書かれていた」
「受け口のチワワを迎えても大丈夫なのだろうか」
そんな不安から情報を探している方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、アンダーショットだからといって必ず健康上の問題があるわけではありません。
実際には問題なく一生を過ごすチワワも多くいますが、程度によっては食事や口腔内に影響が出るケースもあります。
大切なのは見た目だけで判断せず、生活への影響や健康状態を総合的に確認することです。
この記事では、チワワのアンダーショットの基礎知識から健康への影響、お迎え前の確認ポイントまで分かりやすく解説します。
チワワのアンダーショットとは?まず知っておきたい基礎知識
アンダーショットとは、下顎が上顎より前に出ている噛み合わせの状態を指します。
一般的には「受け口」と呼ばれることもあります。
正常な噛み合わせでは上の前歯が下の前歯に少し重なる状態ですが、アンダーショットでは下の前歯が前方へ出ています。
一方で、上顎が下顎より前に出ている状態は「オーバーショット」と呼ばれます。
アンダーショットとオーバーショットは混同されやすいものの、噛み合わせの方向が異なる別の状態です。
また、口を閉じた状態だけでは正確に判断できないこともあります。
見た目では軽度に見えても口の中で歯が歯茎に当たっていたり、反対に受け口に見えても健康上の問題がほとんどないケースもあります。
そのため、見た目だけで良し悪しを判断するのは避けた方がよいでしょう。
チワワがアンダーショットになる主な原因
アンダーショットは複数の要因によって起こります。
代表的な原因は以下のとおりです。
- 遺伝的要因
- 上下の顎の成長バランスの違い
- 乳歯遺残などによる歯列への影響
- 成長過程での噛み合わせの変化
特に子犬では、成長途中のため噛み合わせが変化することがあります。
幼い頃に軽度のアンダーショットが見られても、成長とともに目立たなくなるケースもあれば、逆に成長に伴ってはっきり現れるケースもあります。
また、乳歯が抜けずに残る乳歯遺残は、永久歯の生え方や歯列に影響することがあります。
ただし、アンダーショットの原因は個体ごとに異なるため、将来どう変化するかを断定することはできません。
アンダーショットのチワワは健康上問題になる?

アンダーショットと聞くと病気を連想する方もいますが、実際には問題なく生活しているチワワも少なくありません。
重要なのは、見た目の特徴なのか、健康に影響する状態なのかを分けて考えることです。
問題なく生活できるケース
以下のような状態であれば、日常生活に支障なく過ごせることが多いでしょう。
- 食事を問題なく食べられている
- おもちゃを咥えたり遊んだりできる
- 歯が歯茎や口蓋に当たっていない
- 口内炎や炎症が見られない
- 定期的な健康診断でも問題が指摘されていない
軽度のアンダーショットであれば、飼い主が言われなければ気付かないまま過ごしているケースもあります。
日常生活に影響がなく、口腔内にも異常がなければ、過度に心配する必要はありません。
注意が必要なケース
一方で、以下のような状態は獣医師への相談を検討した方がよいでしょう。
- 歯が歯茎や上顎に当たっている
- フードを食べにくそうにしている
- 口臭が強い
- 口内炎や出血がある
- 歯石や歯周病が進行しやすい
- 口を気にして頻繁に触る
噛み合わせのズレによって特定の歯に負担が集中すると、炎症や歯周病の原因になることがあります。
また、歯が口内を傷つけている場合は、早めの受診が望ましいでしょう。
アンダーショットは治療や矯正が必要?
アンダーショットだからといって、必ず治療や矯正が必要になるわけではありません。
実際には経過観察のみで問題なく過ごせるケースも多くあります。
一方で、歯が口内を傷つけていたり、食事に支障が出ていたりする場合は、獣医師が治療を検討することがあります。
治療内容は症状によって異なりますが、抜歯や口腔内の処置が選択される場合もあります。
重要なのは、飼い主自身で治療の必要性を判断しないことです。
噛み合わせに不安がある場合は、かかりつけの獣医師へ相談し、現在の状態を評価してもらいましょう。
アンダーショットのチワワを迎えても大丈夫?判断基準を解説
お迎えを検討している方にとって最も気になるのは、「結局迎えても大丈夫なのか」という点でしょう。
結論として、アンダーショットだけを理由に判断する必要はありません。
実際のお迎え判断では、健康状態全体を確認することが大切です。
ペットショップやブリーダーへのお問い合わせでも、噛み合わせだけでなく健康状態や親犬情報を確認する方が多く見られます。
迎えてもよいケース
次のような条件がそろっている場合は、過度に心配する必要はないでしょう。
- 食事や呼吸に問題がない
- 獣医師の健康診断で大きな異常がない
- 歯や歯茎への接触がない
- 成長経過を確認できている
- その他の健康状態が良好
アンダーショットの有無よりも、その子が快適に生活できているかを重視することが大切です。
慎重に検討した方がよいケース
一方で、以下に当てはまる場合は慎重な判断が必要です。
- 口内に傷や炎症がある
- 将来的な治療の可能性が高いと説明されている
- 健康診断結果が確認できない
- 親犬の情報が分からない
- 食事や咀嚼に支障が見られる
お迎え後の医療費やケアの負担も考慮しながら判断しましょう。
お迎え前に確認したい5つのチェックポイント
アンダーショットが気になる場合でも、確認すべきなのは噛み合わせだけではありません。
チワワで確認されやすい健康項目などもあわせて確認しましょう。
総合的な健康状態を把握したうえで判断することが大切です。
噛み合わせの状態を実際に確認する
写真だけでは状態を正確に把握できません。
見学時には以下を確認しましょう。
- 口を閉じた状態
- 口を開いた状態
- 歯が歯茎や口蓋に当たっていないか
- 口内炎や出血がないか
可能であればスタッフに口の中を見せてもらうと安心です。
健康診断結果を確認する
健康診断書がある場合は内容を確認しましょう。
特にチワワでは次の項目を確認しておくと安心です。
- パテラ
- 泉門
- 鼠径ヘルニア
- 臍ヘルニア
- 心雑音
- 気管の状態
アンダーショットだけに注目せず、健康状態全体を見ることが大切です。
親犬の噛み合わせや健康状態を確認する
可能であれば親犬の情報も確認しましょう。
確認したい項目は以下のとおりです。
- 親犬の噛み合わせ
- 遺伝性疾患の有無
- 親犬の体格
- 健康状態
親犬の情報は将来の成長を考えるうえで参考になります。
実際の食事や遊ぶ様子を見る
見学時には行動面も確認しましょう。
例えば次のようなポイントです。
- フードをしっかり食べられているか
- おもちゃを咥えられるか
- 元気に遊んでいるか
- 活動量は十分か
日常生活への影響を判断する材料になります。
気になることは遠慮せず質問する
後悔を防ぐためには、疑問を残さないことが大切です。
実際のお問い合わせでも、親犬の体重や健康診断結果、現在の健康状態、噛み合わせについて質問する方が多くいます。
質問例としては以下が挙げられます。
- 現在の噛み合わせの状態
- 健康診断結果
- 親犬の健康状態
- 成長による変化の可能性
- 過去の獣医師の見解
納得したうえでお迎えを決めましょう。
チワワのアンダーショットに関するよくある質問
アンダーショットについて調べている方からは、「成長で治るのか」「遺伝するのか」「お迎え後に困ることはないのか」などさまざまな質問が寄せられます。
ここでは、チワワのアンダーショットに関して特によくある疑問をまとめました。
成長で治ることはある?
子犬期は顎や頭部の骨格が成長途中のため、噛み合わせが変化することがあります。
そのため、生後数か月の時点で軽度のアンダーショットが見られていても、成長とともに目立たなくなるケースがあります。
一方で、逆に成長に伴って下顎が発達し、受け口がはっきりしてくるケースもあります。
子犬の段階で将来の噛み合わせを正確に予測することは難しいため、成長経過を見守ることが大切です。
遺伝する?
アンダーショットには遺伝的な要因が関係すると考えられています。
そのため、親犬や近親犬に同様の噛み合わせが見られる場合、子犬にもその特徴が現れる可能性があります。
ただし、噛み合わせは複数の要因が影響するため、親犬がアンダーショットだから必ず遺伝するとは限りません。
将来的な傾向を知りたい場合は、親犬や兄弟犬の情報も確認しておくと参考になります。
ドッグショーでは評価される?
ドッグショーでは犬種標準(スタンダード)に基づいて審査が行われます。
チワワも噛み合わせが評価項目の一つとなっており、アンダーショットの程度によっては評価に影響する場合があります。
家庭犬として生活するうえでは問題がなくても、ショードッグとしての評価とは別に考える必要があります。
将来的にドッグショーへの出陳を検討している場合は、ブリーダーや専門家へ事前に確認しておくと安心です。
保険加入に影響する?
アンダーショットだからという理由だけで、必ずペット保険へ加入できなくなるわけではありません。
ただし、保険会社によっては先天的な異常や既往症に関する補償条件が異なります。
すでに口腔内の治療が必要な状態になっている場合や、契約前から診断を受けている場合は補償対象外となるケースもあります。
加入を検討している場合は、事前に補償範囲や免責事項を確認しておくと安心です。
繁殖はできる?
アンダーショットのチワワでも繁殖そのものは可能な場合があります。
しかし、噛み合わせには遺伝的な要素が関係すると考えられているため、繁殖を行うかどうかは慎重な判断が必要です。
特に犬種標準を重視するブリーディングでは、噛み合わせを含めた健康状態や血統全体を考慮して繁殖計画が立てられます。
繁殖を検討している場合は、獣医師やブリーダーなど専門家へ相談したうえで判断することをおすすめします。
まとめ:チワワのアンダーショットは健康状態全体で判断することが大切
チワワのアンダーショットは、必ずしも健康上の問題を意味するものではありません。
実際には問題なく生活しているチワワも多くいます。
一方で、歯が口内を傷つけていたり、食事に支障が出ていたりする場合は注意が必要です。
お迎えを検討する際は、噛み合わせだけで判断するのではなく、健康診断結果や親犬情報、日常生活への影響なども含めて総合的に確認しましょう。
不安がある場合は、獣医師や店舗スタッフに相談しながら、その子にとって最適な判断をすることが大切です。