2025.05.21
犬のトイレトレーニング成功のコツとしつけのNG行動
犬のしつけで飼い主が頭を悩ませがちなのが、トイレです。トイレの場所を教えてあげてもうまくいかないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。今回はそんな方のために、犬のトイレトレーニング成功のコツとしつけの際の注意点について解説します。
犬のトイレトレーニングの際に見直したいポイント
犬のトイレやその躾がうまくいかない場合は、まずは以下のポイントを見直してみましょう。
トイレの設置場所や大きさ
トイレの場所以外で粗相してしまう場合、置き場所が問題である可能性が考えられます。以下の状態に当てはまっていないかトイレの設置場所を見直しましょう。
- ベッドの近くにトイレを置いている
- 子犬の行動範囲より遠い位置にトイレを設置している
- カーペットの上にトイレを設置している
犬は寝床の近くで排泄するのを避ける動物です。ベッドの近くにトイレを置いておくと、そこを避けて別の場所でしようとします。また、子犬は成犬よりも行動範囲が狭いため、トイレに行きたくなったらすぐ誘導できる位置に設置しましょう。トイレと寝床の位置は、犬の行動範囲内で調節してあげてください。
また、犬は柔らかいものの上で排泄したがる傾向にあります。カーペットなどの上にトイレを設置するとそちらでしてしまうため、トイレの下に敷いているものがないかも併せてチェックしましょう。
トイレやその付近に排泄物が漏れるようになっている場合、大きさが合っていないのかもしれません。トイレは犬の大きさに合わせて選んであげましょう。
トイレの環境
犬は人があまりいない場所や部屋の隅などの落ち着ける場所で排泄したがる生き物です。騒がしい場所や寒暖の激しい場所にトイレを設置していると、そこを避けようとします。上記の注意点だけでなく、トイレをする時の環境にも注意しましょう。
設置場所が限られている場合は、どうして犬が落ち着けないかを調べて、それを解決できるような対策を取ってあげてください。
しつけの際のNG行動
犬がトイレを失敗する理由としては、しつけが間違っている可能性も考えられます。トイレトレーニングの際は、できるだけ犬から目を離さないようにし、適切なトレーニングをしてあげましょう。トレーニングを終了する時期が早すぎると、しつけ直しが必要になる場合があります。
また、トイレを失敗したときは叱らないでください。犬が排せつしたことを怒られたと勘違いすると、かえってトイレで排泄しなくなります。感情的に怒鳴ったりするのもNGです。
犬のトイレのしつけを成功させる方法
犬のトイレのしつけを成功させるには、正しいトレーニングが必要です。犬にトイレを覚えさせる際は、以下のやり方でトイレの仕方を教えてあげましょう。
まずはトイレを覚えてもらうところから
まずは犬にトイレの場所を覚えてもらいましょう。排泄のタイミングやサインにあわせて、犬をトイレまで連れて行ってあげてください。成功したら褒めてあげることで、トイレの場所を覚えられます。
目を離す際は、寝床のケージなどにいったんトイレを入れておきます。犬の寝床が汚れるのを嫌う習性を利用して、正しい位置でトイレできるようにするわけです。なお、この場合はトイレは入れっぱなしにせず、見てあげられるようになったら外に出してあげましょう。
どうしても長時間目を離さなくてはならない場合は、ベッドとトイレを設置できる広さを確保してください。
排泄のタイミングとサインを読んでトイレに連れて行く
犬には排泄しやすいタイミングがあります。以下のタイミングにトイレに連れて行ってあげて、成功したら褒めてあげるのもいい方法です。
- 寝起き
- 水分補給のあと
- 体を動かしたあと
- 興奮したあと
- 食事後
なお、子犬は成犬よりも排泄する間隔が短いため、1時間ごとにトイレに連れて行ってあげましょう。活発に動いた場合は数十分までこの間隔が縮まることもあります。トイレの感覚に関わらず、以下のサインを出しているときはトイレに連れて行ってあげましょう。
- 床や地面の匂いを嗅ぎはじめる
- その場をくるくると回る
- 動きが速くなる
- 左右に往復する
これらの動きは個体差があるため、自分の犬をよく観察してその子ごとのサインを読み取ってあげるのも重要です。
きちんとできたらご褒美を!
トイレのしつけで重要なのが、正しい場所でできたときに褒めてあげることです。ご褒美をあげるなど、犬にとって分かりやすい形で褒めてあげましょう。これを繰り返すことで、正しいトイレの位置ややり方を覚えられます。
犬がトイレをワザと失敗する理由と対処法
犬はまれにトイレでワザと失敗することがあります。理由は犬ごとに異なりますが、考えられる理由としては、以下のものがあげられます。
- トイレが汚い
- かまってほしい
- 精神が不安定で落ち着かない
- 病気や認知症
きれい好きな性格の犬や多頭飼いの場合、排泄物の臭いを嫌がってほかの場所でトイレすることがあるため、トイレ掃除は定期的にしましょう。
また、かまってほしい・精神的に不安定など心理的な理由で粗相をする子もいます。この場合はしっかりコミュニケーションを取りながらトイレトレーニングをしましょう。根気強く接してあげてください。
このほか、膀胱炎や認知症等で排泄コントロールがうまくいかなくなることもあります。今まできちんとトイレできたのにうまくいかなくなった場合は、早急に動物病院へ連れて行ってあげましょう。
まとめ
犬のトイレのしつけは正しいやり方で教えてあげることが大切です。うまくいかない場合は、その原因を探して対処してあげましょう。しつけの際は、感情的に叱ったり怒ったりしないよう注意してください。
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