2026.7.17更新
チワワの多頭飼いはできる?相性の見極め方と2頭目を迎える手順・注意点

「チワワをもう1頭迎えたいけれど、先住犬と仲良く暮らせるだろうか」と迷っている方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、チワワの多頭飼いは可能です。
ただし、チワワ同士であれば相性がよい20、チワワは多頭飼いに向いていると一律に判断することはできません。
チワワの多頭飼いでは、それぞれの性格やほかの犬との関わり方に加え、体格差、活動量、年齢、健康状態、生活環境を確認する必要があります。
特にチワワは体が小さいため、ほかの犬種と暮らす場合は、遊び方や接触時の負担にも注意が必要です。
この記事では、チワワの多頭飼いを検討するときの判断材料や相性の見極め方、2頭目を迎える手順を解説します。
チワワの多頭飼いは可能?犬種だけで向き不向きは決まらない
チワワの多頭飼いはできますが、うまくいくかどうかは犬種だけでは決まりません。
チワワには、機敏で注意深く、活発で勇敢という犬種全体の傾向があります。
一方で、実際の性格やほかの犬への反応は一頭ずつ異なります。
ほかの犬と遊ぶことが好きなチワワもいれば、一定の距離を保って静かに過ごしたいチワワもいます。
同じ犬種同士であっても、活動量や距離感が合わなければ、どちらかが負担を感じる可能性があります。
多頭飼いを検討するときは、次のような項目を確認します。
| 判断材料 | 確認する内容 |
|---|---|
| 性格 | ほかの犬に近づきたがるか、距離を取りたがるか |
| 活動量 | 遊び方や散歩のペースが大きく異ならないか |
| 体格 | 接触や遊びによって小さい犬へ負担がかからないか |
| 年齢・健康状態 | 先住犬が新しい環境の変化へ対応できる状態か |
| 生活環境 | それぞれが離れて休める場所を確保できるか |
| 飼い主の体制 | 個別の散歩やしつけ、通院にも対応できるか |
2頭がいつも一緒に遊ぶ関係になるとは限りません。
互いに過度な干渉をせず、落ち着いて同じ家で過ごせることも、多頭飼いの良好な関係といえます。
チワワの多頭飼いで特に確認したい3つのポイント

犬の多頭飼いに共通する準備に加えて、チワワでは小さな体格や犬種全体の性格傾向を踏まえた確認が必要です。
ただし、以下の特徴だけで多頭飼いの向き不向きを決めるのではなく、実際の個体の様子と組み合わせて判断してください。
体格差と遊び方
チワワの犬種標準では、体重は1kgから3kgとされています。
そのため、ほかの犬種と多頭飼いをする場合は、体格差が大きくなることがあります。
相手に攻撃する意思がなくても、勢いよくぶつかったり、上から乗ったりすることで、体の小さいチワワに負担がかかる可能性があります。
相手の犬を選ぶ際は、体の大きさだけでなく、次のような遊び方も確認します。
- 相手を追い続けたり、体当たりしたりしないか
- 興奮したときに飼い主の声へ反応できるか
- 相手が離れようとしたときに追いかけ続けないか
- 休憩を挟みながら遊べるか
チワワ同士であれば体格差を抑えやすいものの、月齢や成長具合によって大きさが異なる場合もあります。
同じ犬種だから安全と決めつけず、実際の接し方を見守る必要があります。
注意深さや活発さ
チワワには、周囲の変化へすばやく反応する注意深さや活発さが見られる場合があります。
一頭が物音や来客へ反応すると、もう一頭もつられて興奮したり、吠えたりする可能性があります。
反対に、落ち着いた犬と暮らすことで、穏やかに過ごせる場面も考えられます。
確認したいのは、犬種としてのイメージではなく、普段の反応です。
音や人、ほかの犬に対してどの程度警戒するのか、興奮した後に自分で落ち着けるのかを見ておきます。
ほかの犬との距離感
多頭飼いに向いているかを考えるうえでは、先住犬がほかの犬を好きかどうかだけでなく、同じ空間で落ち着いて過ごせるかが重要です。
散歩中にほかの犬へ近づける場合でも、自宅へ新しい犬が入ることには抵抗を示す可能性があります。
外で短時間会うことと、食事や寝床を共有する家で暮らすことは、先住犬にとって同じ状況ではありません。
ほかの犬が近くにいても食事や休憩ができるか、嫌なときに自分から離れられるかを確認します。
2頭目のチワワを迎える前に確認すること
2頭目を迎えるかどうかは、新しく迎える犬のかわいらしさだけでなく、先住犬と飼い主の現在の生活を基準に判断します。
先住犬の生活が安定していない段階で新しい犬を迎えると、食事、トイレ、留守番、しつけなどの課題が重なりやすくなります。
先住犬の健康状態と生活が安定しているか
先住犬に体調不良や強い不安がある場合は、環境の変化が負担になる可能性があります。
次のような状態が見られるときは、2頭目を急いで迎えず、現在の問題を先に整理します。
- ほかの犬を見ると強く吠え続けたり、逃げ続けたりする
- 食事やおもちゃを守ろうとして、近づく相手を威嚇する
- 留守番やトイレなど、現在の生活に大きな課題がある
- 体調が安定せず、十分な休養や通院が必要である
- 年齢や体力の変化によって、静かな生活を必要としている
先住犬が分離不安のような様子を見せている場合も、「仲間が増えれば解決する」とは限りません。
飼い主がいないことへの不安と、ほかの犬と一緒にいられることは、分けて考える必要があります。
性格・活動量・年齢を組み合わせて考える
相性を見極めるときは、性別だけでなく、性格や活動量、年齢を組み合わせて考えます。
活発に遊びたい犬と静かに休みたい犬では、相手との距離感が合わない可能性があります。
子犬は新しい環境へ慣れやすい場合がありますが、遊びたい気持ちが強く、落ち着いた成犬やシニア犬を何度も誘ってしまうことがあります。
一方、成犬は普段の性格やほかの犬への反応を確認しやすいことが利点です。
年齢差の数字だけで判断せず、それぞれの生活リズムが合うかを確認してください。
性別についても、「オスとメスなら仲良くなる」「同性同士はうまくいかない」と一律には判断できません。
性別は判断材料の一つにとどめ、実際の行動を優先します。
それぞれの生活場所を用意できるか
多頭飼いでは、2頭を常に同じ場所で過ごさせる必要はありません。
食事、睡眠、留守番、体調不良時など、必要に応じて生活場所を分けられる環境を用意します。
準備しておきたいものは次のとおりです。
- それぞれが落ち着いて休めるケージやベッド
- 別々に食べられる食器と食事場所
- 安全に空間を分けられるペットゲート
- それぞれの体格に合った首輪やハーネス、リード
- 取り合いになりにくいよう管理できるおもちゃ
チワワは体が小さいため、生活スペースを確保しやすい面があります。
ただし、お世話、しつけ、健康管理、通院の負担まで小さくなるわけではありません。
チワワ同士・ほかの犬種との組み合わせで見るポイント
チワワの多頭飼いには、チワワ同士の組み合わせと、チワワとほかの犬種の組み合わせがあります。
どちらにも一律の正解はなく、体格、性格、活動量、他犬との経験から判断します。
チワワ同士の場合
チワワ同士は体格や日常の運動量が近くなりやすいため、生活を組み立てやすい場合があります。
一方で、同じチワワでも、警戒心の強さや遊び方、飼い主との距離感は異なります。
先住犬が静かに過ごしたいタイプで、新しく迎える犬が繰り返し遊びへ誘う場合は、同じ犬種でも負担が生じます。
チワワ同士であることよりも、相手が嫌がったときに離れられるか、興奮を切り替えられるかを確認してください。
チワワとほかの犬種の場合
チワワとほかの犬種の多頭飼いも可能です。
ただし、体格差が大きい組み合わせでは、日常的な遊びや室内での移動を慎重に見守ります。
小さい犬が逃げられる場所や、相手の犬が入れない休憩場所を設ける方法もあります。
犬種の大小だけで相性を決めることはできません。
体の大きな犬でも穏やかに距離を取れる場合があり、同じくらいの大きさでも興奮が続きやすい場合があります。
体格とともに、接し方や力加減を確認することが重要です。
子犬・成犬・シニア犬の組み合わせ
年齢が近ければ必ず相性がよいわけではありません。
子犬同士を迎える場合は、トイレや社会化、基本的なしつけを同じ時期に進める必要があります。
一頭ずつ学ぶ時間を設けなければ、互いの行動に気を取られて、飼い主の指示へ集中しにくくなることもあります。
シニアの先住犬へ子犬を迎える場合は、体力や睡眠時間の違いに注意します。
先住犬が一頭で静かに休める場所を確保し、子犬が何度も追いかけないように管理してください。
初対面から同居までの進め方
チワワの多頭飼いを始める際は、初日から自由に同じ部屋で過ごさせるのではなく、段階的に慣らします。
進め方の目安は次のとおりです。
- 可能であれば、対面前に寝具などのにおいを確認させる
- 自宅以外の落ち着いた場所で、別々の人がリードを持って対面させる
- 少し離れた位置から歩き、落ち着いていられれば距離を縮める
- 自宅では短時間の対面から始め、必ず飼い主が見守る
- 落ち着いて過ごせる時間を確認しながら、同じ空間にいる時間を延ばす
一度の対面で相性を決める必要はありません。
緊張している場合は距離を広げ、別の日に改めて試します。
食事やおもちゃは分けて管理する
食事、おやつ、おもちゃ、寝床などは、犬同士の競争が起こりやすいものです。
新しい生活に慣れるまでは、食事を別々の場所で与えます。
食べ終わった食器や、取り合いになりそうなおもちゃも出したままにしないほうが管理しやすくなります。
それぞれ専用の物を用意しても、相手が使っている物を欲しがる場合があります。
物の数を増やすだけでなく、使用中は飼い主が見守り、緊張が見られたら一度片付けます。
嫌がっているサインを見逃さない
犬同士の関係が悪化する前には、小さな変化が見られる場合があります。
- 顔や体を相手からそらす
- 相手が近づくとその場を離れる
- 体を固くして動かなくなる
- 口元をなめる動作を繰り返す
- 食事や休憩ができなくなる
- 一方が逃げても、もう一方が追い続ける
このような反応が見られたら、無理に近づけず、それぞれが落ち着ける場所へ誘導します。
うなり声も、犬が相手へ不快感を伝える方法の一つです。
声だけを叱って止めるのではなく、何に反応したのかを確認して距離を取ります。
無理に仲良くさせない
多頭飼いの目標は、常に一緒に遊ばせることではありません。
犬同士にも好みや距離感があります。
同じ部屋で静かに休める関係や、必要なときだけ関わる関係でも、一緒に暮らすことはできます。
写真を撮るために寄り添わせたり、同じベッドへ入れたりすることを無理に求めないでください。
それぞれが安心して離れられる選択肢を残すことが、落ち着いた生活につながります。
多頭飼いを始めてから整えたい生活
同居が始まった後も、犬同士に任せきりにせず、それぞれの生活を整えます。
慣れてきたように見えても、食事や遊び、飼い主との関わりをきっかけに緊張が生じることがあります。
それぞれと1対1で関わる時間をつくる
散歩、遊び、しつけ、健康状態の確認は、必要に応じて一頭ずつ行います。
常に2頭一緒に行動していると、それぞれが何を理解しているのか、どちらが不安を感じているのかを把握しにくくなります。
一頭ずつ過ごす時間を設けることで、飼い主との関係を維持しながら、その犬に合った練習やケアができます。
食事・寝床・留守番を分けられる状態にする
普段は同じ空間で過ごせていても、体調不良やけが、食事内容の変更によって、一時的な隔離が必要になる場合があります。
そのため、最初から別々の場所で過ごせる練習をしておくと安心です。
飼い主が見守れない留守番中は、犬同士の関係が安定するまで空間を分けます。
短時間問題がなかったことだけを理由に、すぐに2頭だけで過ごさせる必要はありません。
緊張や争いが続く場合は専門家へ相談する
一方が食事や睡眠を取れない状態や、追いかけ、威嚇、かみつきが繰り返される状態は、様子を見るだけで改善するとは限りません。
急に行動が変わった場合は、痛みや体調の変化が関係していないか、獣医師へ相談します。
犬同士の関係や行動への対応が必要な場合は、動物行動に詳しい獣医師や、適切な方法で指導するドッグトレーナーへの相談も検討してください。
犬同士を叱って同じ場所へ戻すのではなく、安全に生活場所を分けたうえで原因を確認します。
チワワの多頭飼いに関するよくある質問
オス同士やメス同士でも多頭飼いできますか?
同性同士でも多頭飼いはできます。
ただし、性別だけで相性を判断することはできません。
性格、活動量、他犬との経験、食事やおもちゃへの反応などを確認してください。
オスとメスを組み合わせる場合も、繁殖を望まないときは、健康状態や適切な時期を含めて獣医師へ相談する必要があります。
留守番中の寂しさを減らすために2頭目を迎えてもよいですか?
相性がよければ、犬同士が一緒に過ごすことで刺激や遊び相手を得られる可能性があります。
ただし、2頭目を迎えれば寂しさや留守番中の問題が解決するとは限りません。
飼い主と離れることに強い不安を感じている場合は、別の犬がそばにいても不安が続くことがあります。
現在の留守番中の様子を撮影するなどして原因を確認し、必要に応じて獣医師や行動の専門家へ相談してください。
迎える前に先住犬と会わせたほうがよいですか?
可能であれば、実際に会わせたときの反応は重要な判断材料になります。
一度の対面だけで将来の関係を断定することはできませんが、近づき方、遊び方、離れた後の落ち着き方を確認できます。
先住犬を連れて見学できるか、どのような場所で対面できるかは、迎え先によって異なります。
事前に可否や対面方法を確認してください。
まとめ:チワワの多頭飼いは個体の相性と生活環境で判断しよう
チワワの多頭飼いは可能ですが、チワワという犬種だけを理由に、向いていると判断することはできません。
先住犬と新しく迎える犬の性格、活動量、年齢、健康状態、ほかの犬との接し方を確認する必要があります。
チワワとほかの犬種を組み合わせる場合は、体格差や遊び方にも注意してください。
迎えた後は、食事や寝床を分け、初対面から同居までを段階的に進めます。
2頭がいつも寄り添う関係を求めず、それぞれが安心して過ごせる距離を尊重することも重要です。
新しく迎えるチワワを検討する際は、見た目だけでなく、普段の性格やほかの犬への反応も確認してみてください。