2025.06.05
子猫と成猫でトイレのしつけは違う!正しいやり方とコツ
猫のしつけでお悩みの方が多いのが、トイレのしつけです。トイレの場所を覚えない・粗相を繰り返すといったお悩みがある場合、もしかしたらトイレが使いにくいなどの問題があるのかもしれません。
今回は、そんなトイレのしつけについて、子猫と成猫で異なる基本のやり方や、粗相を繰り返す場合の対処法を解説します。
子猫のトイレトレーニングのやり方
トイレトレーニングは子猫と成猫でやり方が異なります。まずは子猫のトレーニング方法を解説します。
トイレに連れて行ってあげる
子猫がトイレに行きたいとき、以下のようなサインを出します。
- ソワソワする
- 床の臭いを頻繁に嗅ぐ
このような行動を子猫が取ったら、そっとトイレに入れてあげましょう。トイレが終わって出てくるまで、静かに待ってあげてください。慣れないうちは以下のタイミングで連れて行ってあげるのもいいでしょう。
- 2~3時間ごと
- 寝起き
- 食後
比較的排泄しやすいタイミングでトイレに連れて行ってあげれば、自然とトイレで排泄できるようになります。
トイレがきちんとできたら褒める
トイレできちんと排泄できたら、たくさん褒めてあげましょう。褒められてうれしい気持ちとトイレの場所をリンクさせることで、自然と覚えやすくなります。
なお、排泄中に声をかけてしまうと驚いてトイレを怖がる恐れがあります。排泄中は静かに見守り、トイレから出てきたときに褒めてあげるのがポイントです。
成猫のトイレトレーニングのやり方
子猫も成猫もトレーニング方法の基本は同じです。しかし、今まで野良だった子や性格によっては、うまく覚えてもらえないこともあります。成猫にトイレトレーニングする際は、基本のやり方に加えて新しいトイレの場所を覚えてもらう方法も知っておきましょう。
トイレに連れて行ってあげる
しつけをされた成猫は、猫用トイレに慣れています。場所を教えてあげればあとは自分のタイミングで排泄します。子猫同様、トイレに行きたいサインが出たら、トイレの場所に連れて行ってあげましょう。
人目につかない場所にトイレを置く
野良猫や外猫の場合、猫用トイレに慣れていない子もいます。外で排泄しようと、屋外に出ようとするかもしれません。この場合は、トイレをケージで囲って人目に触れないようにしましょう。
この場合、飼い主がトイレの汚れに気がつくのが遅くなります。トイレが汚いままだと猫が嫌がって別の場所にする恐れがあるため、人目が届かない場所にトイレを設置した場合は通常よりもこまめに掃除しましょう。
トイレに排泄物の臭いをつける
なお、トイレの場所が変わる・今まで外で排泄していたなどの場合、トイレトレーニングがうまくいかないこともあります。また、猫砂などを変えた場合も違和感を覚えて使わなくなることも珍しくはありません。
トイレトレーニングがうまくいかない場合は、トイレに猫の排せつ物の臭いをつけてあげましょう。これにより、猫にトイレの場所を教えられます。臭いでトイレの場所を覚えれば、そのうちトイレできちんと排泄できるようになるはずです。
猫がトイレをなかなか覚えないときの対処法
ここまで基本のトイレトレーニングについて解説しましたが、これまでの方法を用いてもうまくいかないケースがあります。猫がトイレをなかなか覚えない場合、トイレや粗相の処理方法などに問題があるのかもしれません。
トイレトレーニングがうまくいかない場合の対処法を解説します。うまくいかない場合は、以下の内容を見直してみましょう。
まずはトイレの場所やサイズをチェック
猫は静かな場所で排泄するのを好む生き物です。人通りや複数の猫がいる場所や、うるさい場所だと、トイレがあっても別の場所で排泄しようとします。廊下や部屋の入り口などは避けて、人があまり通らない場所に設置してあげましょう。
また、トイレの端で排泄してはみ出す場合、以下の原因が考えられます。
- トイレが掃除されていない
- トイレのサイズが小さい
トイレに排せつ物が残っていると、猫はそれを嫌がって端の方で排泄し、はみ出してしまうことがあります。
これはこまめにきれいにしてあげましょう。トイレが汚れていないのに同じような状態になっている場合、トイレのサイズが小さすぎる可能性があります。猫の体長1.5倍以上の大きさのトイレを用意してあげましょう。
粗相をしたらすぐにきれいにする
猫がトイレ以外の場所で排泄した場合は、すぐに掃除してください。猫は同じ場所で排泄する習性があるため、粗相した場所の臭いなどをきちんととっておかないと、同じ場所で排泄しようとします。成猫のトイレを教えるテクニックは、これを応用したものです。
掃除の際はただ尿や糞をきれいにするだけでなく、消臭剤などでしっかりと臭いを消しておきましょう。排泄物をふき取ったトイレシートなどをトイレに置いて、正しい位置を教えてあげるのも忘れないようにしてください。
好みの猫砂やシートを用意する
猫は猫砂やトイレシートにも好みがあります。トイレの大きさなどに問題がないのに排泄しない場合は、猫砂を変えてみましょう。猫砂には木製から紙製までさまざまな種類があります。複数用意して様子を見るといいでしょう。
もし猫がカーペットやシーツなどの上で粗相を繰り返すなら、砂ではなくシートに変えてみるのもいいかもしれません。猫のなかには猫砂よりもシートの方がいい子もいることも覚えておきましょう。
まとめ
猫のトイレトレーニングは、猫の成長や様子を見ながら行いましょう。粗相が治らない場合は、トイレの場所や大きさ・猫砂などをチェックしてみてください。猫ちゃんが快適に使えるトイレを用意してあげるのも、トイレトレーニングを成功させるポイントです。
一覧へ戻る