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2026.7.24更新

子犬のお迎え初日マニュアル|必要な準備・過ごし方・避けたい行動

待ちに待った子犬と暮らす生活は、喜びで胸がいっぱいになる反面「体調を崩したらどうしよう」「夜泣きにどう対応すればいいのか」と、不安や緊張を抱えている飼い主の方も多いのではないでしょうか。

 

結論から言うと、子犬のお迎え初日に最も大切なのは、あれこれとしつけをしたり、可愛さのあまり構い続けたりすることではありません。「サークル内でただ静かに休ませ、この家は安全だと理解してもらうこと」が大切です。

 

この記事では、家に到着してから就寝までの理想的なタイムスケジュールや、絶対に避けるべきNG行動、初日の最大の難所である夜泣きへの具体的な解決策を、どこよりも分かりやすく解説します。トラブルなく無事に最初の1日を乗り越え、愛犬との幸せな生活の第一歩をスムーズに踏み出すためのガイドとしてお役立てください。

 

もくじ

子犬のお迎え初日に飼い主が持つべき心構え

 

お迎え初日に「おすわり」や「まて」といった訓練としてのしつけを行う必要は一切ありません。

 

初日に飼い主が達成すべきゴールは、子犬に「この場所は怖くない、安全な縄張りだ」という安心感を持ってもらうことです。

 

人間側の都合で急に新しいルールを詰め込むのではなく、まずは心身の疲労を癒やす環境作りに徹しましょう。

 

初日のお迎え用「当日朝のチェックリスト」

 

子犬が家に到着した後は、想定外の対応で慌ただしくなります。子犬をサークルに入れる前に、当日朝の時点で以下の準備が完璧に整っているか最終確認を行いましょう。

 

確認項目 チェックポイント
居住スペース サークル内にケージ、トイレ、給水器が正しく配置されているか
温度・湿度 子犬が暑がったり寒がったりしていないか確認し、過ごしやすい室温と湿度に調整されているか
ご飯 これまで食べ慣れていたフードを用意し、与える量・回数・方法を確認できているか
水飲み場 お迎え前に使っていた給水方法を確認し、子犬が飲みやすい状態にできているか
病院 最寄りの夜間対応動物病院の住所・電話番号をスマホに登録したか

 

家に到着してから就寝までのお迎え初日タイムスケジュール

 

家に子犬を連れて帰ってきてから、夜寝るまでの具体的な時間配分と飼い主の動きを時系列で解説します。実際の生活をイメージしながら確認してください。

(※13時頃に帰宅した場合の目安です。午前中にお迎えした場合は適宜時間を前倒ししてください)

なお、食事の時間や回数は、それまでの生活リズムと引き渡し時の説明を優先してください。以下の時刻は、初日の流れを考えるための一例です。

1. 【13:00〜14:00】移動〜帰宅:キャリーケース~サークル直行

 

ペットショップやブリーダーからの移動時、子犬はキャリーケース(クレート)の中に入れます。移動中の車内では、直射日光が当たらないよう空調をコントロールし、急ブレーキなどの振動をできる限り抑えてください。

 

家に入った瞬間に、嬉しさのあまりリビングで自由に歩かせたくなるかもしれませんが、これは避けてください。

 

帰宅したらキャリーケースごと用意していたサークルの中へ入れ、ケースの扉を開けて子犬が自発的に出てくるのを待ちます。出てきたら、そのままサークル内で過ごさせることが鉄則です。

 

2. 【14:00〜16:00】最初のトイレ誘導と水分補給

 

サークルに出てきた子犬が、床の匂いをクンクンと嗅ぎ始めたり、その場でくるくると回り始めたりしたら、それが排泄のサインです。サークル内のトイレシートの上に優しく誘導します。

 

成功しても大声で褒めちぎるのではなく、静かに見守り、心の中で褒める程度にとどめます(大声に驚いて尿を引っ込めてしまうのを防ぐため)。排泄が終わったら水分補給を行わせてください。

 

ペットショップやブリーダーの元で「お皿」から水を飲むことに慣れていた子犬は、サークルに設置されたノズル式の給水器から上手に水を飲めないケースが多々あります。

 

お迎え前にどのような器から水を飲んでいたかを確認し、子犬が使い慣れている方法で水を飲めるように準備しましょう。ノズル式給水器に慣れていない場合は、倒れにくい水皿を併用する方法もあります。

 

3. 【16:00〜18:00】サークル内にて子犬を休ませる

 

水分補給と最初の排泄が終わったら、子犬をサークル内に一人にしてそっとしておいてください。これは無視をしているのではなく、子犬の健康を守るための見守りです。

 

子犬は、移動や慣れない環境によって疲れている可能性があります。テレビの音量や照明を抑え、子犬が落ち着いて休める環境を整えましょう。飼い主はサークルから少し離れた場所で、静かに様子を見守ります

 

4. 【18:00〜20:00】初日の食事ケア

 

夕方の休息を終えたら、食事の時間です。お迎え直後は、これまで食べ慣れていたフードを用意しましょう。食べ慣れていないフードへ急に切り替えると、吐いたり下痢をしたりすることがあります。

 

与えるフードの量や回数は、ペットショップやブリーダーから受けた説明と、商品のパッケージに表示されている給与量・与え方を確認しましょう。

 

フードの種類や与え方が分からない場合は、自己判断で変更せず、ペットショップやブリーダーへ確認してください。また、いつでも新鮮な水を飲める状態にしておくことも重要です。

 

食事を取らず、ぐったりしているなど普段と異なる様子が見られる場合は、早めに動物病院へ相談してください。

 

出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~

 

5. 【20:00〜22:00】就寝前に子犬の様子を確認する

 

就寝前に、食事や水、排泄の状況と、引き渡し時に聞いていた様子から大きな変化がないかを確認します。休んでいる子犬を無理に起こしたり、何度も触ったりする必要はありません。

 

食事を取らない、ぐったりしている、呼吸が苦しそうに見える、下痢や嘔吐が見られるなど、気になる変化がある場合は、自己判断で原因や緊急性を決めず、動物病院へ連絡して指示を受けてください。

 

6. 【22:00〜就寝】電気を消して朝まで静かに眠らせる

 

部屋の電気を消し、人間も就寝の準備に入ります。子犬がまだ起きているからといって、サークルの前で声をかけたり、様子を見つめ続けたりしてはいけません。飼い主がいつまでもそばにいると、子犬は覚醒してしまい、この後に待ち受ける夜泣きを長引かせる原因になります。

 

照明やテレビの音を抑え、子犬が落ち着いて休める環境を整えます。

 

子犬のお迎え初日に避けたい5つの行動

 

良かれと思った行動でも、子犬が落ち着いて休む時間を妨げたり、事故につながったりする場合があります。初日は、次のような行動を避けましょう。

 

NG 1:長時間の抱っこ・激しいスキンシップをする

 

愛らしい子犬を家族交代で何度も抱っこしたり、撫で回したりしたくなる気持ちは分かりますが、初日は抱っこや触れ合いを短時間にとどめ、眠っているときや休んでいるときは起こさずに見守りましょう。

 

長時間の抱っこや繰り返しのスキンシップは、子犬が落ち着いて休む時間を妨げる場合があります。

 

初日は「見るだけ」に留めるのが鉄則です。

 

NG 2:家族全員で囲んで大声で騒ぐ

 

特に小さなお子様がいるご家庭で注意が必要なシチュエーションです。「可愛い犬が来た」と子供たちがサークルの周りを取り囲み、大声を出したり柵を叩いたりすると、子犬は強い恐怖を感じます。

 

家族全員で「今日一日は静かに見守る日」というルールを事前に共有し、子供の行動を大人がコントロールしてください。

 

NG 3:初日からお部屋のあちこちを自由に歩かせる

 

サークルから出してリビングの広い空間を自由に歩かせるのは、初日は避けてください。

 

広すぎる空間は子犬の不安を煽るだけでなく、床に落ちている小さなゴミや人間の髪の毛、電気コードなどを誤飲・誤食するリスクが非常に高くなります。

 

また、どこが自分の落ち着ける場所(縄張り)なのか混乱する原因にもなります。

 

NG 4:先住ペットと当日中にいきなり対面させる

 

すでに家で犬や猫を飼っている場合、お迎え初日に直接対面させることは避けてください。

 

先住ペットにとっては「自分の縄張りを侵す存在」であり、子犬にとっては「命を脅かすかもしれない大きな存在」です。急な対面によって互いの警戒心が強まり、その後の関係づくりに時間がかかる場合があります。

 

状況に応じて初日は部屋を分けるなど、お互いの姿が見えない工夫を検討しましょう。

 

NG 5:夜鳴きに対して「かわいそうだから」とサークルから出す

 

鳴くたびにすぐサークルから出す対応を繰り返すと、鳴くことで飼い主が反応すると学習する可能性があります。

 

ただし、トイレ、水、寝床、室温などに問題がある場合もあるため、まずは環境を確認したうえで落ち着いて対応しましょう。

なぜ子犬は初日の夜に泣き続けるの?夜に鳴く理由と落ち着ける環境づくり


どうしてお迎えしたばかりの子犬は、夜に泣き続ける場合があるのでしょうか。

子犬が泣いている主な要因が分かれば、それを物理的なアプローチで和らげることが可能です。就寝前にサークル内に以下の2つの対策を施してください。

 

ケージを厚手の毛布・布で覆い視界を遮る

 

周囲の動きが気になって落ち着かない場合は、通気を妨げないよう注意しながら、ケージの一部に布を掛けて視界を狭める方法もあります。子犬の様子やケージ内の温度を確認し、全面を密閉しないでください。

 

母犬や兄弟犬の匂いがついたタオルを敷く

 

お迎え時にペットショップやブリーダーから、これまで使っていたタオルや布を譲り受けている場合は、それをベッドの中に敷いてあげてください。使い慣れたタオルなどに残っているにおいによって、子犬が落ち着きやすくなる場合があります。ただし、ほつれや破れがなく、子犬が噛みちぎるおそれのない物を使用してください。

子犬が鳴き止まないときに確認すること

子犬が鳴いているときは、すぐに抱き上げたり強く叱ったりする前に、トイレ、水、寝床、室温など、生活環境に問題がないかを確認しましょう。

子犬が落ち着いて休める状態であれば、声をかけ続けず、静かに見守ります。普段と異なる鳴き方や様子が続く場合は、自己判断で原因を決めつけず、迎え先や動物病院へ相談してください。

【こんなときどうする?】お迎え初日に高確率で起こるリアルなトラブルQ&A

Q:おしっこをシート以外の場所(ベッドなど)で失敗しました

 

A:声をかけず、視線も合わせないようにして、無言で淡々と処理してください。

 

失敗した場所で大声を出すと、子犬は「排泄すること自体が悪いことだ」と勘違いし、次から飼い主に見えない物陰などで隠れておしっこをするようになる場合がありま。

 

汚れやにおいができるだけ残らないよう、ペット用の清掃用品を使って処理しましょう。

 

Q:環境が変わったストレスで「下痢」や「嘔吐」をしてしまいました

 

A:下痢や嘔吐が見られた場合は、回数、便や吐いた物の状態、食事や水分の摂取状況、元気の有無を記録してください。子犬は体調が変化しやすいため、様子見の期間を自己判断せず、迎え先や動物病院へ相談しましょう。

 

Q:サークル内のベッドやペットシーツを噛みちぎってしまいます

 

A:中身の綿やシーツの破片を誤飲する前に、一時的に撤去するか、素材を変更してください。

 

子犬は好奇心やストレスから、目の前にあるものを何でも噛みちぎろうとします。ちぎったペットシーツやベッドの中身を飲み込まないよう、破損した物はすぐに片付け、安全に使える物へ交換してください。

 

破損した寝具やペットシーツはすぐに片づけ、子犬が噛みにくく、破片が出にくい用品へ交換しましょう。トイレシートを噛む場合は、メッシュカバー付きのトイレトレーなど、シートへ直接触れにくい製品を検討してみるのも方法の一つです。

 

まとめ:明日の朝、愛犬と最高の2日目を迎えるために

お迎え初日は、構いすぎず、子犬が新しい環境で落ち着いて休める時間を確保することが大切です。

食事、水、トイレ、寝床を確認したら、照明やテレビの音を抑え、静かに見守りましょう。飼い主も普段どおり落ち着いて過ごし、子犬の様子に気になる変化がある場合は、迎え先や動物病院へ相談してください。

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プチマリア チーフ岩井

監修者

プチマリア チーフ岩井

「家族の出会い」をプロデュースして20年。毎週、全国各地へ自慢のフットワークで、可愛い子犬・子猫たちに会いに行っています。
お迎えする子を選ぶ基準はシンプルにひとつ。「自分の家族として一生愛せるか」。
20年の経験で培った健康チェックはプロとしてガチガチにやりますが、最後はやっぱり「愛」です(笑)。皆さんの毎日がもっと笑顔になるような、運命の出会いをお手伝いします。気軽に話しかけてください!