2025.05.14

犬がウンチを食べちゃった!食糞の原因と対処法

犬が自分や一緒に暮らしているペットの糞を食べている姿を見て、ビックリしてしまったことはありませんか?犬が食糞する場合、何らかの原因があります。問題行動の矯正には、この原因に合わせた対処法が必要です。今回は食糞の原因とその対処法について解説します。

犬が食糞した場合の健康被害は?

犬が食糞してしまった場合、どのような健康被害があるのでしょうか。糞を出した動物が健康な場合は、それほど影響はありません。犬自身が出した物や、猫などほかの動物が出した物でも同様です。

また、母犬が自分の生んだ子犬の糞を食べることがありますが、これは子犬のために行われています。一時的なもののため、心配いりません。

子犬がいるわけでもない犬が日常的に食糞している場合、散歩中などに見ず知らずの動物の糞まで食べてしまう恐れがあります。感染症のリスクを大幅に高めてしまうため、できるだけ早めに矯正しましょう。

病院に連れていった方がいいケース

なお、以下の糞を食べてしまった場合は、体調不良に限らずすぐに動物病院で診察を受けてください。

  • 食べたあとに下痢や嘔吐などの症状が出た
  • 細菌やウイルス疾患にかかった動物の糞を食べた
  • 屋外にある糞を食べた

 

該当する場合何らかの感染症にかかっている可能性が考えられます。必ず獣医師の診察を受け、適切な処置をしてもらいましょう。

食糞の原因は大きく分けてふたつ

では、何らかの原因で食糞をしている場合、どうすればいいのでしょうか。食糞の矯正は、その原因によって方法が異なります。まずは問題行動をしているときに考えられる理由を解説するので、心当たりがないか振り返ってみましょう。

心理的な理由

食糞の心理的な理由として、以下のものが考えられます。

  • 退屈
  • 興味や好奇心
  • 飼い主の気を引こうとしている
  • 糞を隠そうとしている

 

退屈や飼い主がいないまたはかまってもらえない不安感などをごまかすために食糞しているパターンや、退屈を紛らわせるおもちゃ替わりにしているパターンです。なかには食糞に過剰反応する飼い主の姿を、喜んでいると勘違いしていたケースもあります。

また、過去糞にまつわることで過剰に叱られた経験などがあると、糞をよくないものだと思い隠そうとする子もいます。間違ったしつけで問題行動が発生しているパターンです。どちらにせよ、正しいしつけと対応が求められます。

肉体的な理由

飼い主さんの目がない時にやる場合は、以下の理由が考えられます。

  • 空腹や栄養不足
  • 消化不良
  • 認知症

 

ご飯の量が足りなかったり栄養が偏っていたりすると、自分や一緒に暮らしている動物の糞を食べてしまうことがあります。また、消化不良で糞に混じったドッグフードの匂いが原因で食べ物と勘違いしてしまうケースもあるようです。

また、認知症で糞を食べ物だと誤認識してしまう子もいます。食事の見直しや糞の処理などで対応すべきパターンです。

犬が食糞する際にできる対処法

犬が食糞している場合は、以下の対処法を実施しましょう。原因にあわせて、適切な対処法を選んであげてください。

糞はすぐに片付ける

まずどの原因でも大切なのが、糞をしたらすぐ片付けることです。犬が糞に興味を持たないようにしましょう。糞に執着しているようなら、おやつやおもちゃで気を逸らしてください。

過去に糞をしたことで激しく叱ってしまった経験があるなら、糞をしたあとに褒めてから片付けるようにすると、自分で片付けようとして食糞してしまうのを防げます。

ご飯やサプリメントの見直し

食事や栄養が不足している場合や消化不良が疑われる場合は、ご飯の量やドッグフードの種類を見直してみましょう。医師に相談してサプリメントを追加するのもおすすめです。ご飯の量や回数・栄養が犬の体に合うようになれば、自然と食糞もしなくなります。

ご飯を見直しただけでも食糞はおさまるケースも珍しくはありません。問題行動をしているときは、思い切ってご飯やその習慣を変えてみるといいでしょう。

ストレス発散を意識する

退屈や不安・好奇心から食糞している疑いがある場合は、ストレス解消を意識してあげましょう。一緒に遊んだり散歩の時間をいつも以上に長く取ってあげるなどの対応をしてください。スキンシップや優しく語りかけるのも有効です。

長期間留守番させる場合は、時間をかけて遊べるようなおもちゃを用意してあげましょう。一緒にいるときはもちろん、いられないときも退屈しないような工夫をしてあげるのが、この場合のポイントです。

糞は食べるものではないと学習させる

これまでの改善策と合わせて犬に「糞はまずいもの」と認識してもらうのもいい方法です。犬は苦みや辛みといった味が苦手なので、犬が口にしても大丈夫なスプレーやシロップを使ってまずい味を付けてみましょう。また、臭いそのものを変えるのも有効です。

これらのスプレーやシロップはペットショップのしつけ用コーナーなどで販売されています。

まとめ

犬が食糞する場合、何らかの原因があるはずです。まずはその原因を探ることからはじめましょう。しつけの際は、問題行動の原因に対処しつつ、糞をすぐ片付けることも欠かさないようにしてください。

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