2025.05.07

犬の夜泣き対策は原因を知ることから!正しい矯正の仕方

犬の問題行動のうち、夜泣きは飼い主だけでなくその周りの人も困るものです。改善のために頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな犬の夜泣き対策に役立つ原因とそれに合わせた対処法を解説します。

犬の夜泣きの主な原因

犬が夜泣きする原因は複数あります。矯正の際は、原因に合わせた対処が必要です。主な原因を解説するので、しつけの際の参考にしてください。

体調不良

今まで夜泣きや問題行動を起こしたことがなかった場合に疑うべき原因です。この場合、体調不良を訴えるために夜泣きしています。

本来、動物は体調不良になるとそれを隠そうとするのが普通です。これは犬も例外ではありません。わざわざ体調不良を訴えているということは、病気やケガによる不調が長期間続いているか、重度まで進行している可能性が考えられます。心当たりがある場合は、早急に対処しましょう。

甘えやさみしさ

夜泣きするたびにかまってしまうと、犬は「鳴けばかまってもらえるんだ」と学習してしまいます。吠え癖が付いているなら、夜泣きの原因も同じである可能性が高いといえます。かまいすぎは問題行動の原因です。

かといって、放置しすぎると今度はさみしさから夜泣きすることがあります。ペットショップから購入したばかりなど、慣れない環境でいきなり一匹になるような状況であるなら、意識的にかまってあげましょう。

どちらの場合でも、スキンシップは適度な頻度を心がけてください。

居心地の悪さや運動不足

就寝スペースが汚れている場合や、寒暖による不快感も、夜泣きの原因です。また、犬は嗅覚に優れているため、いつもと違う匂いがすると落ち着かなくなって夜泣きすることもあります。

普段散歩に行かない・行っても動かないなどの場合、運動不足で目が冴えて問題行動を取ることもあります。

生理的欲求や老化現象

犬は、食事やトイレなどの生理的欲求が満たされていない場合も夜泣きします。思い当たる節があればその対応を、ない場合は何を求めているのかを調べるところから取りかかりましょう。

このほか、シニア犬の場合老化現象が原因の場合もあります。寝つきの悪さや耳や目の機能低下により、周りの状況を正しく理解できず、不安を感じて夜泣きしている状態です。この場合は、不安を取り除いてあげるケアをすることで解決できます。

分離不安

分離不安とは、飼い主への執着から極度の不安を覚えて問題行動を取ってしまう状態です。不安障害のひとつで、夜泣きのほかに以下のような症状を発症します。

  • 下痢や嘔吐
  • トイレの失敗
  • 尻尾や足を噛むなどの自傷行為
  • 飼い主が離れるとパニックに陥る

 

この状態の犬は不安に振り回されています。犬自身ではコントロールできません。専門家の知識と指導が必要です。

犬が夜泣きしているときにできる対処法

犬の夜泣きは原因ごとに正しい対処法を取る必要があります。原因ごとの対処法を解説するので、問題行動のしつけにお役立てください。

病院に行くべき場合

体調不良や分離不安が疑われる場合は、早急に動物病院で診察してもらいましょう。医師の指示に従ってケアしてあげてください。飼い主だけで対応しようとせず、プロの指示を聞きましょう。

高齢による不調などの場合も、病院でケアの方法を教えてもらえます。老齢による不調が疑われる場合も、医師の力を借りましょう。

生理的欲求を満たしてあげる

食事量や寝床の不清潔さなどの生理的欲求が問題の場合は、それを解決してあげれば収まります。

例えば、お腹が空いて夜泣きする場合は、食事量を増やしたり夜ごはんの時間を遅くしたりなどの対応が有効です。夜中トイレに行きたくて鳴く場合は、トイレを済ませてから寝る・いつでも用を足せるようにしておくなどの方法を取ってあげましょう。

犬だけでなく、飼い主のライフスタイルも考慮しつつ、お互い丁度いい時間を見つけてあげるのがこの原因に対処する際のポイントです。

寂しさや老化現象には意識的なスキンシップを

寂しさや老化現象による不安が原因の場合は、意識的にスキンシップを取ってあげてください。日中はできるだけ犬の近くにいる・夜寝る際は犬と同じ場所で寝るなどの方法が有効です。

また、ケージに飼い主の匂いがするものを置いてあげると、より安心させることができます。不安を取り除くにはどうすればいいか考えながら対処してあげてください。

甘えなどは冷静に対処

甘えなどが原因の場合、かまってしまうとかえって夜泣きを悪化させます。この場合は毅然とした態度を取りましょう。夜泣きが始まってもおさまるまで無視し、泣き止んだら褒めてあげると正しい行動を学習できます。

夜泣きがご近所の迷惑になるなどの場合は、防音カバーや防音仕様の犬小屋を活用しましょう。窓用の防音グッズや防音壁の活用も有効です。しつけが完了するまでは、犬や飼い主だけでなく周りの人たちの環境にも配慮してあげてください。

まとめ

犬の夜泣きには必ず原因があります。改善には原因ごとの正しい対処が必要です。犬の夜泣きにお悩みの場合は、まずどうして夜に吠えたり鳴いたりしているのかを調べてみましょう。

一覧へ戻る