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2025.07.09

犬が吠える原因としつけのポイント

犬の問題行動のなかには、周りの人などに迷惑をかけてしまうものがあります。そのひとつが、吠え癖です。犬は何もない状態で吠えることはめったにないため、矯正の際はなぜ吠えるのかを明確にする必要があります。

今回は、犬が吠える主な原因としつけ方について解説します。問題行動の矯正にお役立てください。

犬が吠える主な理由

犬が吠えるのはコミュニケーション手段のひとつです。しつけを成功させるには、犬が吠える原因を知っておく必要があります。犬が吠える原因を解説するので、愛犬に当てはまるものがないか振り返ってみましょう。

要求

犬のなかにはご飯やおやつ、遊びを要求する目的で吠える子がいます。ご飯や散歩の前に必ずと言っていいほど吠える場合、このケースが考えられます。吠えたときに飼い主が返事をしたり目線を合わせたりしている場合も同様です。

吠えに反応してしまうと、犬はコミュニケーションが成立したと思ってしまいます。間違ったコミュニケーションを成立させないためにも、ときには反応を示さないことも大切です。

警戒

吠えは犬の不安や警戒心の現れでもあります。急な物音や気配にびっくりしたり、自分の縄張りを守ろうとしたりする気持ちが原因になっているケースです。この場合、犬の警戒心や不安を呼び起こすものを取り除かないと、しつけをしてもうまくいきません。

犬が不安や警戒を感じるものは犬ごとに異なります。原因を探すためにも、何に反応しているのかを注意深く見極めましょう。

興奮

吠え癖につながるのは、不安などのネガティブな気持ちだけではありません。喜びなどのポジティブな気持ちが原因の場合もあります。飼い主さんの帰宅や遊びの際に吠える場合は、興奮から吠えている可能性が考えられます。

興奮が原因で吠えている可能性がある場合は、気持ちが高ぶってもすぐクールダウンできるようなしつけをしてあげましょう。一緒になって喜んだりするとかえって悪化するため注意が必要です。

分離不安

一匹でいるのに慣れていない子や、飼い主が離れることに極度の不安を感じる子もまた、吠え癖が付くことがあります。いわゆる分離不安の症状です。家に迎え入れて間もない子や飼い主の姿が見えなくなっただけで吠える子の場合、この可能性が考えられます。

分離不安の症状は吠えるだけではありません。物を壊すなどの別の問題行動を起こす場合があります。この可能性が疑える場合は、不安感のケアをしながらトレーニングしてあげましょう。

遠吠え

遠吠えは犬が遠くにいる仲間とコミュニケーションを取る方法です。車のサイレンやほかの犬の声が聞こえてきたときに「ワオーン」と吠えるなら、本能によって吠えている可能性があります。

遠吠えはストレスから引き起こされることもあります。サイレンやほかの犬のように、すぐわかる原因がない場合はストレス源の解明から始めましょう。

体調不良

吠えるというより鳴いているという方が適切な場合は、体調不良を訴えているかもしれません。犬も人と同じように、痛みを感じると思わず大きな声が出てしまうことがあります。いつもとは違うタイミングや鳴き方で声を上げている場合や、急によく吠えるようになった場合は要注意です。

体調不良が疑われる場合は、しつけでは対処できません。できるだけ早めに動物病院へ連れて行きましょう。

吠え癖をしつけるときのポイント

吠え癖をしつけるときは、原因にあわせつつ適切な方法を取るのがポイントです。トレーニングの際は、以下のポイントを意識しながら取り組みましょう。

吠えても反応しない

要求や興奮から吠えている場合、反応を示すのは逆効果です。正しいコミュニケーションを覚えてもらうためにも、よくないタイミングで吠えたときは無視しましょう。無視するのが難しい場合は、段階的に対応してください。

吠えたらお座りなどを命じて、きちんとコマンドを達成できたら対応してあげます。これにより、問題行動を取るより飼い主の言うことを聞いた方がいいと覚えてくれます。愛犬の意識が変わるまで、根気強く対応してあげましょう。

嫌いな音を使ってしつける

無視とともに活用できるのが、嫌な音を出すテクニックです。犬が嫌う音があるなら、吠えたときにその音を鳴らして「吠えると嫌な音がする」と学習させましょう。

なお、この方法はあまりに多用したりタイミングを誤ったりすると、犬のストレス源になります。また、飼い主が音の発生源だとわかると嫌われてしまうため、注意しましょう。少々コツが要りますが、無視ではうまくいかない場合に試してみてください。

環境や状況に慣れさせるのも大切

不安や警戒心から吠えている場合、その原因となる環境や状況に慣れさせることで改善できる可能性があります。例えば飼い主が離れると吠える場合、離れても鳴きだす前に戻ることで、いなくなっても戻ってくることを覚えさせられます。

警戒心などが原因の場合は、吠える対象に出会わないようにするなどの対応を取りましょう。吠えにくい環境を作ってあげてください。

まとめ

犬が吠えるのには必ず原因があります。コミュニケーションを密にとり、なぜ吠えているのかを突き止めたうえでしつけしてあげましょう。トレーニングと併せて犬が快適に過ごせるような環境づくりにも取り組んであげてください。

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